1つ前に「インリアル・アプローチの勉強会に参加しました」という記事を書きました。
その内容について、ご存じでない方もいらっしゃると思いますので、こちらにその内容を書いていきます。
お子さんとのやり取りを変えていきたい方に、ぜひ、見ていただけたらと思います。
すでにしているよ~という方法もあると思いますし、
そういえば、わたし、やったことないなあという方法も出てくると思います。
それは、子どもさんを取り巻く環境の中で、家庭内でも、教育現場でも、医療・福祉の現場でも同じです。
世の中には、いろいろなコミュニケーションがあり、
理性的な説明がとても上手な方、テンポよく表情豊かで話に惹きつけられる方、穏やかでいつも優しく受け止めてくれる方、いろいろです。
おひとりおひとり得意な、そして好きなコミュニケーションの型があると思います。
そして、子どもたちもまた個性があり、受け取りやすいコミュニケーションの形があるようです。
うまく通い合わせるには、、、、。という見方をしていくと、
子どもたちに、モデルを示すのが上手な親御さんや先生。
話を上手につなげたり、広げていくのが上手な親御さんや先生。
気持ちをうまく切り替えることを促すのが上手な親御さんや先生。
得意なことはそのままで、これまで入れていなかった技法があったら、意識的に取り入れてみたところ、
お子さんの側で、気づきやすくなったり、受け取りやすくなったり、理解が進んだりして、やり取り自体が少しずつ変化していくようです。
STのことばのリハビリは、あそびの中で上記のように大人側の働きかけを変えることで、
お子さんのかかわりを変容を促す面があるのですが、はたで見ていると「遊んでいる」だけにみえると思います。
そこで、実際の支援の説明の際には、「インリアルの基本姿勢と技法について」あわせてお伝えして、
ご家庭でもトライしていただくようお伝えしています。
こちらのHPのブログを見にきてくださる方々にもの、参考としてお使いいただけるとうれしいです。
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以下、『インリアル・アプローチ事典 0歳から使える最強のコミュニケーション指導法』 日本INREAL研究会 薫化舎出版会 という本を引用させていただきます。
インリアル・アプローチ
「子どもとのコミュニケーションで心がける基本姿勢と子どものコミュニケーションを援助する言語心理学的技法」
「ことばが出ない?遅い?通じない?を解決する!
大人がSOULを実践し、かかわりの質を高め、子どもと楽しいコミュニケーションを!子どもは変わる!!
と表紙・裏表紙に書かれています。
☆ 子どもを知るための大人の基本姿勢 は、 下記の4つ SOUL(←頭文字です)
Silence 静かに見守ること
Observation よく観察すること
Understanding 深く理解すること
Listening 耳を傾けること
そして、子どものコミュニケーションを援助する言語心理学的技法としては、
ミラリング (行動をそのまま真似する)
モニタリング(子どもの音声やことばをそのまま真似ること)
パラレル・トーク(子どもの行動や気持ちを言語化すること)
セルフ・トーク(大人自身の行動や気持ちを言語化すること)
リフレクティング(子どもの言い誤りを正しく言い直して聞かせること)
エクスパンション(子どものことばを意味的、文法的に拡充して返すこと)
モデリング(子どもが自分の伝えたいことを表現するための適切な伝達のモデルを示すこと)
質問(質問することで、子どもに話すチャンスを与えたり、話題を展開したりすること)
提案(遊びや話題を展開する提案を行うこと)
ト書き発言(会話の前提や状況、文脈(会話の流れ)などを説明すること)
子どもと関わる大人は、子どもの伝達意図に沿って、適切に使っていくことで効果が発揮されます。
(インリアル・アプローチ事典より)